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2015年04月20日

睡眠障害・朝どうしても起きられない子を親が起こす方法はあるのか?




ASDの子は睡眠リズムが乱れやすい



息子には睡眠障害があります。
つい一年前までは、その障害は「既日リズム障害」と親も本人もドクターも思っていました。
ある時期睡眠表を付けてみて、その睡眠表の結果からドクターが専門医に紹介してくださって、一日入院して調べる「睡眠ポリグラフ検査」をして始めて正式な障害名が下されました。
「非器質性過眠症」です。

既日リズム障害(wikipedia)
睡眠ポリグラフ検査(wikipedia)
非器質性過眠症(過眠症ランド)


10年以上悩んだ睡眠に関しての問題が一気になるほど〜〜となった瞬間でした。
とはいえ、診断名がついて新たなお薬でその程度のほどは調節できるとはいえ、昔から抱えている、朝起きられないという問題はまだまだ続いています。


息子の朝起きの過去の話



小さなうちは、無理やりにでも起こして保育園に連れて行くことも可能でした。
(本人の脳は寝ている)
要するに担いで通園させるというわけです。

今から考えると自閉症の子どもにとって目覚めたら保育園にいたなんて、さぞ毎日がパニックだったろうなとは親として反省項目です。

子どもは当たり前ですがだんだん大きくなります。
上記の方法は小学校に入る頃には当然出来ません。
それでもまだ、身体を無理に布団から離すということは出来ましたので、息子は起き暴れしつつも、何となく小学校低学年の内は何とか起きて通っていました。
(毎朝大泣きでしたが…)

一年生のときは、担任に良い先生に恵まれ朝はしんどそうでしたが学校へは楽しく通っていました。
ところが、二年生になって、担任が代わり、学校=しんどい所となってしまいまして、朝起きることを拒否しだしました。
そんな折、学校である事件が起きまして、このまま息子を通わしていたら大変なことになると気がつきまして、登校するのを拒否することにしました。

その頃には、息子は夜驚症になり、抜毛もはじめ、完全に二次障害を患ってしまっていたので、本人をゆっくりさせるためにも必要な休み時間でした。

約半年間、家での生活をしていましたが、親として出来るだけ朝起きて日中は何か活動して、夜決まった時間に眠る。
ということを進めてきてはいましたが、それもとても難しかった。
何よりも、夜眠ることに恐怖を覚えていて、家中の窓を全部カーテンで覆った上、部屋の明かりを全部つけていないと怖くて眠れないという、睡眠にとってはあまりよくない状況でしか眠ることは出来ませんでした。
日中でもカーテンを開けることが怖くて、息子がいるときは締めっきりになっていましたし、日中日光を浴びてメラトニンを増やして〜などという、通常の睡眠リズムを整えることからはかけ離れた生活になっていました。

三年生になって、母同行の登校となりましたが、なんとかこうとか朝起きて登校することが出来ました。
それはまたもや担任の先生と、クラスメイトに恵まれたことが一番の原因だったと思います。

とは言っても、朝一番に登校できることはほんとに数少なくて、遅刻して学校に行くことがメインでした。
もちろん毎日は登校できていません。週に3日登校できれば御の字でした。

10歳くらいからだんだんと、息子なりの睡眠リズムが出来上がってきました。
それは普通からはとんでもなくかけ離れたリズムでしたが、それでも安定してきた証だと感じました。

24時間眠り続ける。
夜中中起きていて朝学校に登校する→早退して帰ってくる
また、長時間眠る。


こんな感じでしょうか。(このリズムの名残は今でもあります)

さて、この当時の起こし方です。

脳は寝ていますので、いくら声かけしても当然起きません。
水でぬらしたタオルを顔においてあげても目覚めません。
ほっぺたパチパチ軽くたたいても起きません。
腕や肩を動かしても起きません。
身体を垂直に起こしてもおきません。

高学年になる頃には力もついてきますので、眠りながらも睡眠をジャマすると手足を振り回してそれを拒みます。あたると結構痛いです。

つまり、起きる時間ではなく本人が起きられる時間に起きないと起きられないということです。

もうこの頃にはわたし自身の体調も悪くなっていましたので、息子に付き合ってずっと起こし続けることは精神面にも体調面にもよいことは何もないので、私のカウンセラーさんの助言に従って、一時間か二時間おきに息子を起こすことに決めたのです。
起こして起きそうもなかったらそのまま眠らせておきます。
一時間後にもう一度起こします。
起きそうもなかったら、そのまま眠らせます。

こんな感じで、本人が自然と目覚めるまで繰り返していました。

当然昼過ぎまでかかってしまうこともありましたが、なんとかなりました。

わたしも、付きっきりで起こしていたときよりぐっと楽になりました。

起きない子を起こすには、一時間か二時間おきに起こす。

これおすすめです。


社会のリズムに合わせていく



睡眠科の主治医から聞いていることをまとめます。


・夜の食事時間を守る
  一定の時間を決めて毎日その時間に食事を済ませる。
  このことで、夜眠る時間も自然と安定し、朝おなかが空いて目覚めるようになる。

・眠る前のゲーム、PC、スマホなどは禁止
  良く聞かれていることとは思いますが、目に刺激を与えることで眠りにつきにくくなる。

・日中できるだけ光を浴びる
  これもメラトニンの関係ですね。朝起きたらベランダに出てぼーっと座らせているだけでもいいようです。


・睡眠リズムを正すお薬「ロゼレム」は四分の一程度の量でよい
  何故かはわかりませんが、主治医の指示に従って一錠飲んでいたところを四分の一にして見ましたら、そちらの方が効果が上がったように思えます。
  (もし、このお薬を飲まれていて量の加減をする場合ドクターとご相談くださいね)


睡眠科の主治医から聞いたことで、これは睡眠障害の人だけじゃなく、自閉圏の子どもたちにも大人にも納得いくことだなあと思ったことがあります。

それは、

睡眠に障害があろうと、社会はそれにあわせてくれることはない。
だから、睡眠に障害があっても、何とか社会に合わせるようにしていかないといけない。
そのために、薬の力を借りて、生活のリズムを整えてやっていくしかない。
その代わり休みの日は丸一日寝ていてもいいじゃない。
(過眠症のお薬も土日は飲んでいません)



多数派の社会にあわせて生きていく。
それはとても大変なことですが、すべてをパーフェクトにあわせる必要はないし、今出来る事を基準にしてその部分をあわせていくことで、無理なくあわせられるように、お薬や専門家の力を借りて生きていくって事は大切なことだなあと、思ったわけです。

今、自閉症だけでなく色々な障害も社会のほうが少しずつあわせてくれるようになって来ています。
その部分を上手に利用させてもらって、社会の一員として暮らしていければいいんじゃないかと思うわけです。

学生の内は、まずその一歩として、少しずつでも学校に通えればOKと思っています。
遅刻しても早退してもいいじゃない。
完璧にこなす必要はないのですから。

そんな風に思っています。


今回の記事は、いただいたコメントのお返事として書かせていただきました。
睡眠に障害のあるASDのお子さん、もちろん大人の方も多いと思います。少しでも参考になれば幸いです。

あ、最後になりましたが、睡眠表を付けることも、自身のリズムを見つけるための大切な手段の一つです。
最近はアプリなどでも、良いものがたくさん出ています。



熟睡アラーム-目覚ましと睡眠記録でスリープ&リラックス!

Screenshot_2015-04-20-10-24-05.pngScreenshot_2015-04-20-10-23-49.png
このアプリはわたしが使っています。
正式な睡眠表にはなりませんが、自分の短時間覚醒がどのくらいのものかを知りたくてはじめました。
良く押し忘れをするので完璧ではありませんが、なかなか調子がいいです。

ぐっすり〜ニャ/睡眠記録
ねこさんがなかなかかわいい^^
快眠ノート

手書きで行う睡眠表はなかなかとめんどくさくて付けるのも大変です。(それでも正確な睡眠障害の診断には必要なものではあります)まずはためしにこういったアプリを利用するのもいいかもですね。


睡眠障害のなぞを解く 「眠りのしくみ」から「眠るスキル」まで (健康ライブラリー) -
睡眠障害のなぞを解く 「眠りのしくみ」から「眠るスキル」まで (健康ライブラリー) -

*自閉症と睡眠について=参考サイト=
自閉症と睡眠障害−眠りを助ける方法〜セニハラハカエラレヌ
自閉症児の睡眠についての研究pdfファイルです
自閉症と睡眠障害〜ファンタジーがいっぱい(自サイト)

光で目覚める朝。睡眠に悩む方々、子どもたちへ〜光目覚ましと睡眠リズム〜2016年05月03日 ファンタジーがいっぱい。
光目覚ましについての記事です。


最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
また近いうちに〜

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posted by はるぼん at 16:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | 睡眠について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月03日

自閉症スペクトラムと成長とIQとその子らしさ




4月2日世界自閉症啓発デー。


二日前こちらのブログも自閉症啓発記事をアップしました。

息子ちびぼんの発達障害診断からもう10年以上たつのに何を今ごろ…と、わたし自身思うのですが、今年はそのチャンスが目の前に現れてくれたから。

前記事ですがリンクを入れておきます、もしよろしければ読んでいただけると嬉しいです。
4月2日は世界自閉症啓発デー ファンタジーがいっぱい!!
啓発を考えるきっかけを与えてくれたブログです。たくさんの方の啓発記事がコラボしてあります。
自閉症を知って下さい。4月2日は「世界自閉症啓発デー」世界中が美しく青くかがやきます。 うちの子流〜発達障害と生きる
別ブログにて当事者として大人の自閉症スペクトラムについて啓発記事を書いてみました
世界自閉症啓発デー わたしが啓発・啓蒙について思うこと ファンタジー頭にようこそ!


WISCの結果と成長



発達障害/自閉症スペクトラムの診断に必ずといっていいほど必要な発達検査(知能検査)。
WISCや、ビネーがその主なものと思います。

息子、ちびぼんは小学校二年生時に二次障害に陥り、この知能検査の結果普通域から精神遅滞域まで一気にIQが下がりました。
その後何年もかけて、中学三年で受けた検査でやっと通常域に戻りました。(それでも一番良いときよりも下回る結果でした)

このことは二次障害の怖さとして以前記事を書きました。
WISCW受けました。結果も出ました。

通常、IQは一生の内にそう変動のないものとされています。
実際そういう人がほとんどだと思います。

このことを踏まえて、今日は発達障害児のIQについて少しわたしの個人的な考えを書きます。
あくまでも個人的な考えを記していますので、具体的なソースなどはありません。参考にさせていただいたものはあります。(下部にリンクしてあります)


診断だけじゃなく、発達障害/自閉症スペクトラム児の将来を考える一つの手段としても、知能検査(発達検査)は大切なものだと思います。

 ・通常発達の子どもたちよりもどのくらい発達が遅れているか、又は早いか。
  (通常これは全IQの結果から判断されるものと思います)が一つの目安。
 ・検査の項目の発達状態。発達障害と診断される子どもはかなりの凸凹があると思います。
  この凸凹の状態をしっかりと見、一人ひとりの得意な点と苦手な点を把握する。

一言で自閉症スペクトラムといっても、この検査でのIQの結果によって、この先の親が取るべき行動がハッキリしてくるのではないでしょうか。

数値によって、判断しなければならないと言うなんとも悩ましい問題でもあるのですが、それはそれと、障害受容の第一歩として受け止める事となるでしょう。

大きく分けると、
IQ70(程度)以下の知的障害を伴うASD児
IQ90〜71(程度)の知的ボーダーのASD児
IQ110〜91(程度)の普通域のASD児
IQ130〜111(程度)の知的に高いASD児
IQ130(程度)以上の知的に高すぎるASD児


発達障害児、一人一人にそれぞれに生き難さがありますが、知的な面だけ(数字の上だけ)で支援の違いが出ているのも事実だと思います。
そしてそれはある程度合理的な判断だとわたしは思います。

知的に障害がある子どもの道のりは、一番初めに始まった支援でありますので、わかりやすい形で方向性が導かれています。
就学前に行われる公的機関での療育なども整っています。
小学校就学時には個々の状況などで、地元(地域)の特別支援級か、特別支援学校に進学。(例外もあります)
義務教育期間は特別支援教育が充実してきているので、さほど困ることもないかもしれません。
高校は高等養護学校へ、高等養護学校さえ卒業できれば、障害者枠での雇用率も低い数字ではないと思います。(地域差はあると思います)

順番が前後しますが、普通域、知的に高めの子どもたちのほとんどは、地元の学校の普通級で過ごすことが10年位前は一般的でした。
特別支援教育の充実と共に、知的に問題ない発達に障害のある子どもたちのための特別支援教室もこの10年に爆発的に増えたと思います。
そして、知的にある程度高く勉学に全く問題ないと思われる子どもたちも、この特別支援級に席を置くことが増えているようです。
二次障害を未然に防ぐためにも賢明な判断だと思います。
ただ少し気になるのは、義務教育後の進路の問題、その先の社会人になる時点での問題。
知的に高くても、障害者として手帳を取得することは可能ですが、障害者雇用と言う形などで就職することに本人たちは何処まで自分の将来のビジョンを想像できるかどうか?
高校の先に大学進学、その先もしばらくは学生生活を、と言う道も、勉強が好きでいて得意であるならばそういう道もありだとわたしは思いますし、ASD児の中にはそういう特徴がある子は確かに多いと思います。
落ち着いた年齢になるまで学生生活を続けると言うのも、一つの生き方です。

問題はいわゆる知的ボーダーのASD児たち。
地域差はありますが、療育手帳がとれないIQであれば、特別支援級まではOKとしてその後の進路、高等養護学校などは入るのに一工夫が必要でしょう。(わたしが住まう地域では知的に少しでも上であれば高等養護には進学できません)
それでは、通常の子どもたちと同じく受験して通常の高校へいけるかとなると、これまた難しい問題が出てくるのではないでしょうか。
勉強が好きで素直なASD児ならば、案外すっきり行くものかもしれませんが、只でさえ自己肯定感が低いASD児、自分の立位置がわかるレベルの知能はあり、他の子ども達との違いもハッキリとわかる知能でもある。
色々な面で辛い思いをすることが多い子どもたちじゃないかと想像します。

もう一つの問題。知的に高すぎる子どもたち。
IQが高いほど凸凹も激しくなるのじゃないでしょうか、出来ることとできないことのあまりにも激しい落差。
自身のそういった特徴も、それが何故なのかも知能でもって知ることは可能ですし、自分の他者の違いもハッキリと自覚することも他のASD児よりも早いと思うのです。
情報を得、推理し分析する力がありすぎるからこそ、普通の人が普通にすることの意味が、まるでわからなくなる、などといったこともあるのではないかと想像します。
苦手な部分をせめて普通レベルに持っていくのにどれほどのエネルギーを使って生きていかねばならないのでしょう。
学業面では多分問題なく進むことは出来るでしょう。
学生をずっとやって研究職にでも就ければそれに越したことはないと思いますが、一歩社会に出たならば、暗黙のルールのような目には見えないものの世界にはいっていかねばなりません。
考えただけでも苦痛以外の何者でもないような気がします。

この二つの問題。
知的ボーダー域のASD児と知的に高すぎるASD児。
どちらの支援も問題視され始めたばかりで、これからがスタートまだ助走と言う段階だと思います。
この問題は大人の発達障害者にもそのまま移行されていきます。
どちらも支援の谷間となっていると思います。
現実と今ある支援とのギャップがあるのです。

たった5つに、しかも数字だけで分けただけでも、それぞれの支援に大きく差があります。
実際の問題として、ASD児は百人百様の特徴を持っています。
せめて子どものうちだけでも、個人個人にあった決め細やかな支援が受けられればいいな〜と願ってやみません。

子ども時代に培った、自己肯定感は成人した後も、ずっとずっとその子の味方でいてくれます。
これから先も特別支援教育が、もっともっと充実したものになるといいなと、切に願います。


*参考サイト
普通の発達障害  睡眠のあいだに生きてる
こちらのブログ記事は、お子さんたちの発達検査の値がちょうど上記に書かせていただいたボーダー域。そして現在高校生と中学生。普通高校で、進学クラス。この春中学生にというお子さんも成績は中の下くらいとか。ボーダー域の心配事を見事にクリアした実例だと思うのです。今後も順調に人生を歩んでいってほしいと思います。ぜひ一度読んでみて頂きたいです。
京都教育大学特別支援臨床実践センター 特別教育ハンドブック1 pdfファイル
京都教育大学特別支援臨床実践センター 特別教育ハンドブック2 pdfファイル
京都教育大学特別支援臨床実践センター 特別教育ハンドブック3 pdfファイル
発達障害のある学生への進路支援の現状と課題 pdfファイル
特別支援学校(知的障害)における現状と課題 平成22年度の研究 pdfファイル


これでわかる発達障がいのある子の進学と就労―充実した子どもの将来のために -
これでわかる発達障がいのある子の進学と就労―充実した子どもの将来のために -


さいごまでお読みくださってありがとうございます。
今週1週間自閉症啓発を意識しております。
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2015年04月01日

4月2日は世界自閉症啓発デー




今日は普段とちょっと違った内容の記事を上げたいと思っています。

明日、4月2日は世界自閉症啓発デー
世界自閉症啓発デー公式サイト - トップページ

息子の自閉症が診断されてはや11年。わたし自身も診断されて6年。
毎年、4月にはいるとこの自閉症啓発デーがあることは知っていましたが自分からアクションを起こしたことはありませんでした。

今日、今から【自閉症の啓発】について書いていくわけですが、このような機会を与えてくださったのは、はてなブログで、発達障害の子育てについて、丁寧に思いやお役立ち情報をアップしてくださっている、nanaioさんが、自閉症、発達障害に関る方のブログ記事【自閉症の啓発】をまとめようと言う企画を作ってくださいました。


自閉症を知って下さい。4月2日は「世界自閉症啓発デー」世界中が美しく青くかがやきます。 - うちの子流〜発達障害と生きる
*↑nanaioさんの啓発記事

私も、今回はそれに乗らせていただいて【自閉症の啓発】記事を書く気になったのです。



10年前と今



息子ちびぼんが自閉症、アスペルガーと診断を受けたころは、知的の問題のない子どもたちへの支援は皆無といっていいくらいでした。
かろうじて親の会や各自閉症関係の団体があるということがわかる程度。

知的に遅れさえなければ、小学校はそのまま普通級へ、知的に問題があれば特別支援級か支援学校へ。
という流れが出来上がっていました。

これは、私たちの先人である、自閉症の親御さんたちが築いてきた道。
まずは知的に問題を抱えるお子さんから支援の道は開けていったわけです。
何もないところからのスタートだったはず。先人の親御さんたちに感謝しても感謝しても足りないくらいです。

そして、今、知的に問題のない子のための道が出来つつあります。

小学校に入るまでの、なんでも吸収しやすい年齢の頃からの療育の場、小児精神科医や、発達障害の専門医と言う医療の中からも、子どものためのカウンセリングやプレイセラピーなども充実してきました。

何よりも、10年前と異なることは、小学校中学校での【特別支援教育】への取り組みが変わってきたように感じます。
通級指導教室など、息子が低学年のうちはありませんでした。
知的に問題のない子が入れる、特別支援級もありませんでした。
それが小学校のたったの6年間の内に、あれよあれよと、支援の場が増え、息子も高学年からこういった支援のお世話になる事が出来、中学からは特別支援級在籍となりました。(新設してもらえたのです)

義務教育の場では、確実に支援の道が広がっているなあと肌で感じました。

問題点としてあえてあげるのならば、こういった支援にも地域差があるということ。
これだけはなかなか難しい。


自閉症を知ってもらえることと差別や偏見の問題



自閉症スペクトラムという概念が定着しつつあります。
ローナ・ウィング(児童精神科医)によって提唱されたこの言葉は、アメリカの精神医学界の新しいDSM-5(2013年)に自閉症障害の一つのくくりとして定められました。

そういった流れと共に、日本においては成人の発達障害者(自閉症スペクトラム者)に対してのバッシングや明らかな差別がwebを中心にひどくなっていったような気がします。
無自覚あすぺとか、空気読まないアスペ、といった、未診断者に対してのものも多かったと思います。
後は診断を受けて障害受容に悩みながら、社会参加するために行ってきたお願い事が、重箱の隅をつつかれるような形で、障害を楯にして怠けている、と言った批判を受けることもよく目にしました。

啓蒙や啓発すればするほど、世間に理解を求めれば求めるほど、マイノリティであるものたちへの偏見や差別は大きくなっていくのはバランス的に仕方のないことかもしれません。
この混沌とした時期を乗り越えて、はじめて真に自閉症の啓発が出来るような気もしています。

これはどのマイノリティへの差別、偏見も同じ道をたどっていると思います。
歴史に学ぶと言うことは、こういうときに希望の光として射してくれるからかもしれません。
まだまだ道のりは遠いけれど…。

何もしないよりはしたほうが良い。

わたしはそう考えています。


自閉症ビジネスには気をつけて下さい



自閉症の啓発を語るのに、はずせないのはこのことです。

わが子が自閉症と診断されて、藁をもつかむ思いの親たちに甘い言葉をささやく、自閉症ビジネス。
今に始まったことではありません、今までにも数多くの非医療的行為が世に現れました。
古いところでは、自閉症水銀説、予防接種で自閉症になる、ゲーム脳、最近では親学がなんとも悩ましい。
大胆な手法として『発達障害は治る』と銘打って書籍販売などを展開しているところもあるようだ。
そりゃー治ると言われたら、飛びつきたくもなります。その気持ち痛いほどわかります。

こういう囁きって、一種の宗教勧誘や訪問販売にも似ていて、巧妙な話術や手口だけですっかり乗り気にさせられてしまうこと。これは問題だと思うのです。

いたい思いをするのはお金だけで済めばよいのですが、当事者である子どもの思いはいったい何処にあるのでしょう?
一番の被害者は何といっても当事者である子どもです。

『自閉症が治る』などの甘い言葉につられぬよう親御さんは充分に注意していただきたいです。

自閉症そのものの治療は今のところ出来ませんが、その子その子ひとりひとりが健康で生き生きと過ごすことは夢でもなんでもなく可能なことなのです。





発達障害情報・支援センター
自閉症について|よこはま発達クリニック
日本自閉症協会



4月2日から4月8日は発達障害啓発週間




今年は意識して、この1週間を見つめていこうと思います。
発達障害・自閉症スペクトラムの子育ては簡単にはいきません。
普通と呼ばれる子どもたちの何倍も何倍も手もかかるし知恵も必要です。
そしてお金も必要。
今出来うる最高の事をしてあげたい。どの親御さんも思いは一緒だと思います。

そのために出来ることは、自分の子どもでお試し済みのこと、やってよかったことなどを発信していくことかなあと思いました。

我が家の息子、ちびぼん。
この春で高校生になります。
発達検査のスコアも凸凹なら、小学校時代中学校時代も決して平坦な道を歩むことは出来ませんでした。本当の凸凹道。

二次障害を患ってしまったので、その事についても詳しくまとめてみてもいいかもしれませんね。

普通の子育てじゃない発達障害の子育て。

出来ることならばその凸凹さを一緒に楽しめるような子育てにしていきたいものです。



最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
また近いうちに〜
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