不登校と発達障害~新年度を迎えるにあたって



前回の記事で不登校の子と親御さんへ精神的なことを書き連ねてしまったので、今回は具体的なことを書いていきます。

どうもね、4月を迎える過去の気持ちがよみがえってきてしまって、少し苦しいので自分の精神面を整理するためにも良いかと思って書くことにしました。

お役に立つかどうかわかりませんが、うちの息子と同じタイプのお子さんつまり発達障害で不登校の子がいらしたら、少しは参考になるかもしれないと願いつつ書きはじめます。


目次 新年度を迎えるにあたって~具体例
*ページ内リンクです

・学校側とは早めにコンタクトをとろう
・遠慮はいらない
・どうしても学校とかみ合わない時は
・さいごに不登校の子を持つ親として




学校側とは早めにコンタクトをとろう



不登校になって小中高と必ず親として行ってきたことは、入学、新年度の前に学校と話す場を作ることでした。これがあるとないとでは、新しい担任の先生との関係性が全く違うものになります。

以下どういったことをしてきたのか息子の過去のことと合わせて、教育委員会の下部組織で不登校や発達障害を専門に扱っているところで8年間学んできたことを具体的に書いていきます。


春休みに入った3月に一度、不登校の問題を担当してくださった先生と連絡をとる

できることならば、担任レベルではなく、学年主任からそれ以上、教頭、副校長クラスの先生とコンタクトが取れているのがベストだと思います。
もしまだならば、新年度はいい機会なので、担任が宙ぶらりんのこの時期に管理職の先生と顔合わせ程度でもいいですから少しお話しが出来るようにしておくといいと思います。

新年度を迎えるにあたって、今のお子さんの状況、親として考えていることを伝えるだけでもいいと思います。
親はもちろんですが、学校側も新年度にはへんな期待を持つ先生も少なからずいますので。(そんなに簡単に不登校は立ち直りませんよね)

*うちの息子の場合、小学校4年生から6年生までは教頭先生としっかりコミュニケーションが取れていて、新年度の面談のお約束や、希望する担任の事まで聞いてくださいました。(そのとおりになったことはありませんが、他者の評判ではなく、息子にとってよき先生に恵まれました^^)

管理職の先生はあたり前ですがとても忙しい。お時間をいただいたらできるだけ短時間に用件を済ますように、準備することはしっかり準備して言ったほうがよいと思います。
目安は20分長くても30分でおさめるとその後も気軽に時間を作ってくださいます。

何を準備すればよいのか、まだ具体的に担任も決まっている状態ではないので、先に書きましたように、現状報告今後の見通しそれに見合った支援のお願い新年度が始まってすぐの担任を交えての面談の約束くらいでしょうか。

小学校から中学校へ進学する場合でも対応はほとんど同じです。
小学校の内に中学へは見学をかねて相談に足を運び、中学の管理職あるいはコーディネーターの先生と何度か顔を合わせておいたほうがよいです。

*息子の時は小学校の教頭先生から連絡を入れていただいて、中学の教頭先生と息子共々面談していただきました。中学入学への心構えなどを離していただいたのを覚えています。


通常はこれで新年度を迎えるのですが、公立の場合異動が多い。
もし、担当してくださっていた管理職の方が異動となったら、その発表があったらすぐくらいに一度、電話だけでもいいので、挨拶程度の軽いレベルででも新しい管理職と連絡を取りましょう。

うまくコミュニケーションとれていた管理職の先生とならば、なんとなく異動のにおいはわかってきますし、そういう先生は引継ぎもうまくやってくださると多少は期待してもよいでしょう。(うちの子の場合はそうでした)

それでも万が一、うまく引継ぎが出来ていなかったときのことを考えて、次の担当管理職の先生の感触を知るためにも、4月に入ったらすぐに電話を一本入れてみましょう。
段取りの上手な先生に当たると、新年度が始まって担任が決まってすぐくらいに、顔合わせの機会を作ってくださいます。たぶん。

もちろん受身ではいきませんから、できるだけ管理職の先生を巻き込む形で新年度入ってすぐの面談のアポイントをお願いするようにはもって行ったほうがいいです。

学校側も不登校の子どもに何らかな手当てをしなければならないはずなので、こちら側が高飛車に出ない限りはなんとかしてくださると思います。

新年度始まってすぐの面談の約束だけでも取れていたら、新しい担任との関りもずっと楽になります。
どうしても自分ひとりで囲ってしまう教師は何だかんだ言って多いですから…はじめから管理職の目が入っているのといないのとではぜんぜん違います。



遠慮はいらない



学校に遠慮することはありません

とこう書いているわたしも過去を思い出すと、「下手なことをお願いしてモンスターだと思われたらどうしよう」とか何もせぬうちに悩んでいたこともありました。

反対に息子の状態が悪くなった時期には、怒りで顔を真っ赤にして学校側とお話をさせていただいたこともあります。何とか冷静を保っていたので悪いことにはなりませんでしたが、学校とケンカするような事だけはしないほうがいいです。

当時のわたしの心に一番響いた教育センターのカウンセラーさんの言葉で

学校に「子どもを人質にとられているようなもんだ」くらいに思ってエゴシエーターのように冷静に交渉できるようになるのがベスト

これほんとうにそのとおりで、戦うのではなくあくまでも交渉と言う手法が、子どもにとっても学校にとっても一番いい方法なのだと思います。

モンスターと言うのはとんでもないことを学校に要求する親であって、障害者差別解消法が定められた現在、まっとうなお願いをする親のことを厄介者扱いする学校などないと思います。(思いたいです)

守ったほうがよいことは、
・学校側に時間をたくさんとらせない
先に書いたように面談の時間は長くて30分と心がけましょう。
・読みにくい資料をたくさん用意しない
資料はA42枚程度にまとめましょう。
・学校にしてほしいことはあくまでもお願いの形をとる
下手に出ると言うわけではないですが、お願いの形をとっていたほうが学校側もはっきりとできることできないこと、努力しだいでできることを伝えてくださいます。早くわかったほうが親も対処しやすいですよね。

この三つだけ守っていれば、学校に遠慮することなく、何かあったらすぐに電話したりする程度は全く平気です。
*わたしの場合、急な面談のお願い(学校の門の前で電話して)や急な見学のお願いもしてきました。かなり図々しかったと思います。息子の状態がひどい時、限定でしたけれど。


どうしても学校とかみ合わない時は




学校と戦う時は「転校」する決心で…

転校は簡単なことではありませんが、その決心で戦うことをおすすめします。

戦いの場に子どもを預けることなどできませんから…

と書いていてもほんとに転校などそんなにできるものではありません。
引っ越せる環境にあるのならなんとかなりそうですけど。

できることならば戦う手前で何とか止められるようにしたいものです。

ではどうすればよいのか?

・学校の外に味方を作る。
・学校の内部にも味方を作る。


これけっこう大きなポイントです。

内外に味方とは…
=子どもの居場所を学校外に作る

に繋がって、子どもの心を守ることに結果なります。

フリースクールはもちろん、普通のお稽古事でもよいと思います。

わが家の場合は、
お稽古事2つ
学習塾
教育センターでのプレイセラピー(登校扱いになる)
臨床心理士によるカウンセリング
保健室の先生=養護教諭(保健室を避難の場として使えるようにするため・養護教諭は校内でも別組織ですので)
医療との繋がり(二週間に一度の割で通っていました)
通級(通級に通ったことで本人も親もいいろいろな見通しがたちました)

と、こんな感じです。

これはわたしが、仕事を減らしたりして時間を作ることが出来たのでなんとかなったことです。

時間のない親御さんにはちょっとこくな要求かもしれませんが、工夫して何とかやってあげて欲しいと思います。

学校以外に居場所や味方を作れば、たとえ学校に通うことに希望を持てなくなっても、子どもの心を閉ざしたり未来への道をとじたりすることにはなりませんから。

無料で利用できる相談窓口などどんどん使っていったほうがいいです。

いろんな人のいろんな意見を聞くと親としては頭ぐちゃぐちゃになってしまうかもしれませんが、少なくとも何らかの情報は得られますし、場合によっては居場所作りもできます。

息子の小学校時代と違っていまはこういう場がもっと増えていると思います。

どうしても学校側とかみ合わなくなった時のために、事前にいろんな場を探して作っておくのはとてもよい保険だと思います。



さいごに不登校の子を持つ親として



子どもが不登校になると、親の時間はその子にかなりさかねばならなくなります。
風邪や怪我と違って、簡単に治りません。長期戦で構えなくてはならないからです。

いかにうまく時間を作っていくかも一つの課題となるでしょう。

息子と同じように発達障害で不登校の子ども…
もしかしたら不登校になって発達障害がわかったと言うお子さんもいらっしゃるかもしれません。

なかなかとしんどい道です。

不登校の子を持つ親ならばどなたでも思うこと、焦りの気持ち。

学校に行けない時間が長ければ長いほど、いろいろな面での遅れが気になります。

勉強もその代表的なものですが、それ以外にも、同じ年の子が得ている経験を想像するとどうしたってあせりは出てくると思います。

学校に行かない間も子どもはちゃんと成長します。
普通に学校にいっている子どもとは違う経験をして、違う成長の仕方かもしれませんが、ちゃんと大人にむかって成長します。

勉強も経験も後でいくらでも取り戻すことは可能です。
(本人さえその気になってくれれば)

だから、不登校真っ最中ならばその不登校の時間を、本人も親御さんも楽しめるようになることを願います。

一種の居直りかもしれませんが、その方が精神的にとても楽になります。

学校は行かなければならないところではなく、学びにいくところだと割り切れればよいのです。

わが家の場合、とことんといっていいくらい子どもの心が壊れてしまったので、不登校の時間はとても有意義に過ごせたと思います。

発達障害が引き起こす不登校へのケアとサポート (学研のヒューマンケアブックス) -
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また長々と書いてしまいました。
少しでも参考になるところがあれば幸いです。

最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

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