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2015年04月03日

自閉症スペクトラムと成長とIQとその子らしさ




4月2日世界自閉症啓発デー。


二日前こちらのブログも自閉症啓発記事をアップしました。

息子ちびぼんの発達障害診断からもう10年以上たつのに何を今ごろ…と、わたし自身思うのですが、今年はそのチャンスが目の前に現れてくれたから。

前記事ですがリンクを入れておきます、もしよろしければ読んでいただけると嬉しいです。
4月2日は世界自閉症啓発デー ファンタジーがいっぱい!!
啓発を考えるきっかけを与えてくれたブログです。たくさんの方の啓発記事がコラボしてあります。
自閉症を知って下さい。4月2日は「世界自閉症啓発デー」世界中が美しく青くかがやきます。 うちの子流〜発達障害と生きる
別ブログにて当事者として大人の自閉症スペクトラムについて啓発記事を書いてみました
世界自閉症啓発デー わたしが啓発・啓蒙について思うこと ファンタジー頭にようこそ!


WISCの結果と成長



発達障害/自閉症スペクトラムの診断に必ずといっていいほど必要な発達検査(知能検査)。
WISCや、ビネーがその主なものと思います。

息子、ちびぼんは小学校二年生時に二次障害に陥り、この知能検査の結果普通域から精神遅滞域まで一気にIQが下がりました。
その後何年もかけて、中学三年で受けた検査でやっと通常域に戻りました。(それでも一番良いときよりも下回る結果でした)

このことは二次障害の怖さとして以前記事を書きました。
WISCW受けました。結果も出ました。

通常、IQは一生の内にそう変動のないものとされています。
実際そういう人がほとんどだと思います。

このことを踏まえて、今日は発達障害児のIQについて少しわたしの個人的な考えを書きます。
あくまでも個人的な考えを記していますので、具体的なソースなどはありません。参考にさせていただいたものはあります。(下部にリンクしてあります)


診断だけじゃなく、発達障害/自閉症スペクトラム児の将来を考える一つの手段としても、知能検査(発達検査)は大切なものだと思います。

 ・通常発達の子どもたちよりもどのくらい発達が遅れているか、又は早いか。
  (通常これは全IQの結果から判断されるものと思います)が一つの目安。
 ・検査の項目の発達状態。発達障害と診断される子どもはかなりの凸凹があると思います。
  この凸凹の状態をしっかりと見、一人ひとりの得意な点と苦手な点を把握する。

一言で自閉症スペクトラムといっても、この検査でのIQの結果によって、この先の親が取るべき行動がハッキリしてくるのではないでしょうか。

数値によって、判断しなければならないと言うなんとも悩ましい問題でもあるのですが、それはそれと、障害受容の第一歩として受け止める事となるでしょう。

大きく分けると、
IQ70(程度)以下の知的障害を伴うASD児
IQ90〜71(程度)の知的ボーダーのASD児
IQ110〜91(程度)の普通域のASD児
IQ130〜111(程度)の知的に高いASD児
IQ130(程度)以上の知的に高すぎるASD児


発達障害児、一人一人にそれぞれに生き難さがありますが、知的な面だけ(数字の上だけ)で支援の違いが出ているのも事実だと思います。
そしてそれはある程度合理的な判断だとわたしは思います。

知的に障害がある子どもの道のりは、一番初めに始まった支援でありますので、わかりやすい形で方向性が導かれています。
就学前に行われる公的機関での療育なども整っています。
小学校就学時には個々の状況などで、地元(地域)の特別支援級か、特別支援学校に進学。(例外もあります)
義務教育期間は特別支援教育が充実してきているので、さほど困ることもないかもしれません。
高校は高等養護学校へ、高等養護学校さえ卒業できれば、障害者枠での雇用率も低い数字ではないと思います。(地域差はあると思います)

順番が前後しますが、普通域、知的に高めの子どもたちのほとんどは、地元の学校の普通級で過ごすことが10年位前は一般的でした。
特別支援教育の充実と共に、知的に問題ない発達に障害のある子どもたちのための特別支援教室もこの10年に爆発的に増えたと思います。
そして、知的にある程度高く勉学に全く問題ないと思われる子どもたちも、この特別支援級に席を置くことが増えているようです。
二次障害を未然に防ぐためにも賢明な判断だと思います。
ただ少し気になるのは、義務教育後の進路の問題、その先の社会人になる時点での問題。
知的に高くても、障害者として手帳を取得することは可能ですが、障害者雇用と言う形などで就職することに本人たちは何処まで自分の将来のビジョンを想像できるかどうか?
高校の先に大学進学、その先もしばらくは学生生活を、と言う道も、勉強が好きでいて得意であるならばそういう道もありだとわたしは思いますし、ASD児の中にはそういう特徴がある子は確かに多いと思います。
落ち着いた年齢になるまで学生生活を続けると言うのも、一つの生き方です。

問題はいわゆる知的ボーダーのASD児たち。
地域差はありますが、療育手帳がとれないIQであれば、特別支援級まではOKとしてその後の進路、高等養護学校などは入るのに一工夫が必要でしょう。(わたしが住まう地域では知的に少しでも上であれば高等養護には進学できません)
それでは、通常の子どもたちと同じく受験して通常の高校へいけるかとなると、これまた難しい問題が出てくるのではないでしょうか。
勉強が好きで素直なASD児ならば、案外すっきり行くものかもしれませんが、只でさえ自己肯定感が低いASD児、自分の立位置がわかるレベルの知能はあり、他の子ども達との違いもハッキリとわかる知能でもある。
色々な面で辛い思いをすることが多い子どもたちじゃないかと想像します。

もう一つの問題。知的に高すぎる子どもたち。
IQが高いほど凸凹も激しくなるのじゃないでしょうか、出来ることとできないことのあまりにも激しい落差。
自身のそういった特徴も、それが何故なのかも知能でもって知ることは可能ですし、自分の他者の違いもハッキリと自覚することも他のASD児よりも早いと思うのです。
情報を得、推理し分析する力がありすぎるからこそ、普通の人が普通にすることの意味が、まるでわからなくなる、などといったこともあるのではないかと想像します。
苦手な部分をせめて普通レベルに持っていくのにどれほどのエネルギーを使って生きていかねばならないのでしょう。
学業面では多分問題なく進むことは出来るでしょう。
学生をずっとやって研究職にでも就ければそれに越したことはないと思いますが、一歩社会に出たならば、暗黙のルールのような目には見えないものの世界にはいっていかねばなりません。
考えただけでも苦痛以外の何者でもないような気がします。

この二つの問題。
知的ボーダー域のASD児と知的に高すぎるASD児。
どちらの支援も問題視され始めたばかりで、これからがスタートまだ助走と言う段階だと思います。
この問題は大人の発達障害者にもそのまま移行されていきます。
どちらも支援の谷間となっていると思います。
現実と今ある支援とのギャップがあるのです。

たった5つに、しかも数字だけで分けただけでも、それぞれの支援に大きく差があります。
実際の問題として、ASD児は百人百様の特徴を持っています。
せめて子どものうちだけでも、個人個人にあった決め細やかな支援が受けられればいいな〜と願ってやみません。

子ども時代に培った、自己肯定感は成人した後も、ずっとずっとその子の味方でいてくれます。
これから先も特別支援教育が、もっともっと充実したものになるといいなと、切に願います。


*参考サイト
普通の発達障害  睡眠のあいだに生きてる
こちらのブログ記事は、お子さんたちの発達検査の値がちょうど上記に書かせていただいたボーダー域。そして現在高校生と中学生。普通高校で、進学クラス。この春中学生にというお子さんも成績は中の下くらいとか。ボーダー域の心配事を見事にクリアした実例だと思うのです。今後も順調に人生を歩んでいってほしいと思います。ぜひ一度読んでみて頂きたいです。
京都教育大学特別支援臨床実践センター 特別教育ハンドブック1 pdfファイル
京都教育大学特別支援臨床実践センター 特別教育ハンドブック2 pdfファイル
京都教育大学特別支援臨床実践センター 特別教育ハンドブック3 pdfファイル
発達障害のある学生への進路支援の現状と課題 pdfファイル
特別支援学校(知的障害)における現状と課題 平成22年度の研究 pdfファイル


これでわかる発達障がいのある子の進学と就労―充実した子どもの将来のために -
これでわかる発達障がいのある子の進学と就労―充実した子どもの将来のために -


さいごまでお読みくださってありがとうございます。
今週1週間自閉症啓発を意識しております。
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この記事へのコメント
こんにちは。
少しブログを見せて頂き励まされました。
アスぺの特別支援学校、高等部に行くことになった男の子の親です。
今不登校中です。まず朝起きられません。
いつも二時間以上起こしつづけても起きません。
どうっやってお子さんを起こしていますか?
よろしかったら教えてください。
Posted by sizuku at 2015年04月18日 12:46
♪sizukuさん♪

コメントありがとうございます。
起きない子どもを起こすのは本当につかれきってしまいますよね。

今日、4月20日のエントリーに起きない子どもを起こすにはをまとめてみました。

参考になれば幸いです。
Posted by はるぼん at 2015年04月20日 16:58
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