2008年12月04日

感想・感覚・感情〜AS者にとって感想はコミュニケーションの手段にするのはむつかしい




☆感想
あることについて、感じたり思ったりしたこと。所感。感懐。
「読後の―を語る」「―文」「高遠幽深なる関係を―する/欺かざるの記(独歩)」

☆感覚
(1)目・耳・鼻・皮膚・舌などが身体の内外から受けた刺激を感じ取る働き。また、感じ取った色・音・におい・温度など。哲学的には、感覚は知覚の構成分であり、まだ意味づけられていないものとして知覚とは区別される。
「寒さで―がなくなる」
(2)(美醜・善悪など物事について)感じとること。また、感じとる心の働き。感受性。感じ方。
「色彩―」「―が古い」「新しい―の服」「金銭に対する―が麻痺(まひ)している」「悲哀を―する心も/小説神髄(逍遥)」

☆感情
(1)喜んだり悲しんだりする、心の動き。気持ち。気分。
「―に訴える」「―を顔に出す」「―を害する」「―を込めて歌う」
(2)〔心〕 ある状態や対象に対する主観的な価値づけ。「美しい」「感じが悪い」など対象に関するものと、「快い」「不満だ」など主体自身に関するものがある。また、一時的なものを情動、持続的なものを気分と呼び分ける場合もある。

大辞林より



どうもですね、気になって仕方がなくって・・・
頭が痛くなるから、考えるのをよそうと思いつつも、とまらない!

何が・・・と言うと。

こちらのblog

アスペルガーライフblog(狸穴猫さんのblog)
のこちらの記事。
「アスペルガー症候群者には『感想』というものがわからない…かも?」

こちらでの記事内容とそして実にたくさんのコメント!

どちらかと言うと、「感想」というものがわからない・・・と言う意見の方が多数派。。。



ガガーン!

(この表現気に入ってしまいました。まちこまさんのまねです)


動作性優位、言語性優位の違いがあるにしても、何故におなじAS(アスペルガー症候群)でここまで違ってくるのか・・・
ない頭を絞って考えてみました。


わが家のアスペルガー男児、ちびぼんは非常に感情表現が豊かです。
良く笑い、良く泣き、良く怒り、良くすねます。
そして、8歳にしてすでに二面性を持っています。
家以外の場所での感情表現にはトコトン気を使っているようです。
(だから、つかれるんですよね〜〜)

何か作品を見た時、読んだ時、何かを体験した時、何かに参加した時・・・
これらに関して、感想を求められたら実に素直に表現しています。
(学校の宿題でよく出るんですよ・・・絵日記の形ですが・・・)

文章構成としてはめちゃくちゃで、ひどいときなんて擬音の嵐・・・


「〇〇がバババ〜〜〜っと来て、ぼくはバドッヒャーだった」



なんて文章も良く書いています。説明を受けないと(通訳)なんのこっちゃわかりません〜〜
(マンガの読ませ過ぎでしょうかね・・・あはは)


映画や本、コミックやアニメの感想なんて、実に完璧!

このblogでも幾度かちびぼんの感想を紹介していると思いますが・・・(リンク先は映画のカテゴリーです)
読み直してみたら、大泣きしたとかしか書いていませんね・・・ほとんど・・・(笑・・・しかも誤字が・・・キャー恥!)


最近のちびぼんの感想としては・・・

デルトラ・クエスト〈1〉沈黙の森(リンク先はアマゾンです)
に出てくる、沈黙の森の番人「ゴール」の事を、


かわいそうだね


と言ったのです。
たぶん、何年もずっとただ待つばかりの日々の事をいったのだと思います。(これは母はるぼんの勝手な解釈であります〜)


もう一つは(つい最近も書いたのですが)


のび太のママはひどい!あれじゃあ、のび太がかわいそうだ!



これも、立派な感想ですよね〜


まあ、初めての言葉が名詞でなくて形容詞の子どもでしたから・・・
*過去記事「自閉症のファンタジーと現実2」(2008年12月01日)



つまりですね、私の側にいてその存在をしっかりと知っているアスペルガーの人は(つまりちびぼん)感情豊かで感覚も豊か・・・そして、幼くはあるけれどもしっかりとそれを表現できる。。。


だからね・・・本当にショックだったのですよ。
「アスペルガー症候群者には『感想』というものがわからない…かも?」

何故何故何故????
と、なってしまいまして・・・
このように記事にまでしてしまった・・・と言うわけです。

答えは全然出てきませんが・・・

ひとつだけ、もしかしたら?と思ったことを書いていきます。


アスペルガー、発達障害の人も「感想」をもつが、それが定型の人と違う箇所なり、違う感想だったりして幼い頃から苦い思い出となって頭にこびりついているのではないか・・・
(はるぼんの勝手な仮説です)

小学校のころ感想文を否定された。(たとえ一部分であっても)
幼い頃から自分が思ったことを率直に口にしてはいけないと教育されてきた(あの人デブとか・・・)
大人になってからも、映画の感想などでつい喋りすぎて周りの人に引かれてしまった(それがうんちくだったとしても・・・)

だから、感想の言葉がわからなくなってしまう。
感想とは何ぞや?と考え込んでしまう。

なんて、少し考えてしまいました。


私個人としては、リアルな場において感想はほとんど口にしません。
(たいがい他人様とは違う感想を持ってしまうからです)
何に、とか、どこにとか、すっとばして(とぼけて・あいまいにして)
「おもしろかった」「泣けた〜〜」「感動した」「俳優の〇〇がかっこよかった」
程度にとどめておいています。
感想を聞いてきた相手もそれで満足するようです。

こういう意味でもこのblog私にはなくてはならないものですね〜
素直な気持ちをかけるんだから!

真面目に感想など喋ろうものなら間違いなく、引かれてしまいます。
できるだけ少ない言葉で伝えるのがポイントのような気がします。

定型発達の人にとって、感想はコミュニケーション共感のきっかけになりうるものですが、アスペルガー者にとっては、それは無理なような気がします。
定型者にあわせた感想を語ろうとしたら、それはもうすでに自分の感想ではなくなっていますしね。
たぶん無意識に定型者の反応を考えてしまっているのではないでしょうか・・・

自分の本音、
自分の感情、
自分の感覚、
自分の感想は、
心を許した相手・・・安心感のもてる相手・・・
だけにしておいた方がいいような気がします。

アスペっ子をもつ親御さんにお願いしたいのは、彼らがどんなにとっぴな事をやったり喋ったりしても、否定しないであげてほしいな〜
彼らはそれを忘れたりはしませんから・・・
家の中だけはOKというように、彼らの安心できる居場所を作って上げてほしい。
もちろんそういうことを踏まえた上で色々とやってらっしゃると思いますが・・・
これは、甘やかしとは違うと思うのです。


う〜〜ん。
頭がごっちゃになっちゃって、ふだんより更にハチャメチャな文章ですが・・・お許しを・・・(お気を悪くされた方もいらっしゃるかもしれませんね・・・申し訳ありません)


最後に、NET上での知り合いですが、アスペルガー成人当事者の人がこんな事を語ってくれたのを思い出しました。

「今流行っている本や映画やマンガくらい読んでおかないとね〜
喋るきっかけがつかめないよ。流行りもんさえ押さえとけば何とかなる」


これを聞いた時はとても疑問に思ったのですが・・・(どうして自分の好みのものを選ばないのか)
なんか、今更ながら大納得しちゃいました。
こういうコミュニケーションの方法もありかな〜〜って。



この感想についてあちこちのblogで記事を発見!
それだけ、影響力があるというか考えさせられる記事を書いてくださった、狸穴猫さんに感謝。

「アスペルガー症候群者には『感想』というものがわからない…かも?」(アスペルガーライフblog〜狸穴猫さんのblog・この記事の発端になったものです)
「が・・・がーん」「「感想」の取り扱い方」(inner garden 〜 雨降りの庭で呟いた話 〜まちこまさんのblogです)
「私の場合の「感想」という言葉」(はいふぁんくしょんではいてんしょん☆〜桃里さんのblogです)

すべての方の言葉がガガーンであり。新たな発見でした!
私って頭固いな・・・とも反省もできました。

もっと自由な感覚でもっと自由に生きていきたいな・・・なんて、夢を見ています。





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過去記事「容疑者Xの献身とアスペルガーの苦悩」(2008年11月11日)
こちらの記事で、この映画を見た感想をお願いしております。
AS Let It Be 刈谷の刈人さんが、「容疑者X」について記事を上げてくださいました。
「容疑者XはASなのか」


感想についての記事を書いておきながら感想を求めると言うこの鈍感さが、自分でもちと辛い所ですが開き直って・・・
感想でなくてもご意見でもなんでもいいです。
この映画を見られた方、ぜひお願いします〜〜

今日も長々と、しかも普段以上にまとまりなく書いてしまいました。
最後までお付き合いくださって本当にありがとうございます。





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この記事へのコメント
こんにちは。

感想ですか。

結構素直に話すのって駄目なんですかね?

好き・嫌いとか。

僕は会社でも平気でそういってたので。

「〜を食べた?」と聞かれても、
「あれ嫌いなんですよ」と
さらりと発言する人間ですし(笑)

まー気にしてないし(笑)

と本題ですが、
表現方法って言語により違うので、
違う言語を勉強させると
変化する可能性は大いにあると思ってます。

例えば小学生に感想を求めても、
大体同じですよね。

一言二言だけ。

外国語だと日本語にはない感情を持つ言葉とか
たくさんあるので、それから表現方法が変わるなんてありますし。

僕も中国語で変わりました。

それまでは僕本当に「これがぶわ〜っとして、あれがきゅきゅきゅ〜としてて」とか、
年齢にしたらみんな驚く表現方法しかしてませんでしたもん。
Posted by junseok at 2008年12月04日 09:23
記事の紹介、そしてリンクまで貼っていただいて、本当にありがとうございます!

僕も昨日「自分の本音が、周囲には自分の感じ方と違う印象で伝わってしまう」という現実に直面し、ショックを受けました。
そして、それをカバーするために「ポーズを取る」という対策を教えてもらいました。
うまく出来るかはわかりませんが、少しずつ習得していきたいです。
Posted by 刈人 at 2008年12月04日 15:09
私のような年になるともう、感想を持たないのか、人と違うから言わなくなってしまったのか、自分でもわかりません。
ただ、自分の場合は、意識化、言語化できなくても、いろんなことから何かを感じ取って、反応したり判断したりしていると考えています。ということは、基本的に後者であるが、意識に上げられない点では前者とも言えるでしょう。
初めて訪問しました。時々来ます。よろしくです。
Posted by climbmasa at 2008年12月04日 19:45
♪junseokさん♪

いまだに頭を悩ませている私です・・・
そう、junseokさんのように、思ったことを伝えられる素直さは発達障害者にとって必要なことだと思います。
私はどっちかと言うと、そのタイプで言いたい放題!そういう時は体の調子の良いのです。
ある程度の年齢になったり、仕事が絡んでくるとそうも言ってられないので(相手がお客様だったり、子どもの友人のお母さんだったりすると)結構苦労しています。仕事の場合、相手の額にお札を浮かべてがまんしてますが・・・(笑

junseokさんの提案。多言語。必要かもしれませんね。息子も軽い英語が大好きで、良く使っています。(NHKの英語であそぼ程度の・・・です)
感情を表すのに気軽に使えるみたいです。
なんか、junseokさんの表現「ぶわわ〜〜」「きゅきゅきゅ〜〜」とか・・・まるで息子の表現のようで、ぷぷぷとほほ笑んでしまいました。


♪刈人さん♪

私の野望のためにありがとうございます〜〜(笑
今日の記事も読ませていただきました!
また、思い出してウルウルと来ちゃいましたよ。

「人と人とが本当の意味で分かり合えるわけがない」と、NETの友人(定型の若者〜)にいわれたことがあります。
確かにその通り。世の中の定型発達の人がみなそのように考えてくれたら、AS者も少しは生きやすくなると思うんですけどね〜〜

「ポーズをとる」これも良い方法ですよね。生きていく為の知恵。。。自分にあった方法を少しずつ習得していきましょうね〜


♪climbmasaさん♪

ようこそお越しくださいました!
blog拝見させていただきました。検索だったかなんだったか忘れましたが、一度お邪魔したことありました。
タイトルがいいな〜と記憶していました。

私も同年齢です。(たぶん・・・)
先のコメントにも書きましたが、どちらかと言うと息子と同じで感想や感情が過多のほうなんです。
溢れ出る感覚をセーブするのに苦労しているという感じ・・・
これ、疲れるんですよね。
また、ぜひ遊びに来てください!
Posted by はるぼん at 2008年12月04日 21:00
はるぼんさん、こんばんは★

 私は、AS当事者ではないので、断言は出来ませんが、ムスメを見て、ASだって感想をたくさん持っていると思いました。
ムスメもちびぼんくんの様に、感受性が強く定型の人以上に、色々な事を感じています。
 アニメや映を見て、面白ければゲラゲラ笑うし、悲しければシクシク泣きます。
このような態度も、感想の表れだと思うのですが・・・。
 もちろん、時には、登場人物の心情や考えがわからなくて”?”になってしまったり、ストーリーとはあまり関係ないことに、興味が行ってしまう事もあるとは思いますが。
 でも、小3のムスメに宿題で感想を書かせようとすると、「何を書いていいか解らない」と言います(苦笑)。
 そこで、口頭で誘導尋問のように、感想をどんどん引き出し、それをメモして、最後に組み立ててから感想を書いています。
 娘の場合、感想を口で言うのはそれほど大変ではありませんが、文章にして書くのはとっても苦手のようです。
 色々な言葉を知っている割には、それらを使って自分の思った事&感じた事を表現するのは、苦手なのかなぁ・・・と思いました。
 もし、内容が的外れでしたら、すみません。
Posted by ローズマリー at 2008年12月04日 23:33
♪ローズマリーさん♪

的外れなんてとんでもない!
素直に書いてくださってとてもうれしいです!
ちびぼんの場合も感想文を書く手順、娘さんと同じですよ。
白紙の用紙に何を書いたら良いのか・・・???のようです。きっかけは感想を引き出すところから始まります。
最近は自分に自信が出てきたのか、慣れたのか?自発的に書けるようになって来ました。

一言に発達障害といっても、その区分けは難しい。得意な面と不得意な面があるだけで、人としての感情や感性等は存在するのだと思っています。
定型発達の人でも、ほら、いろいろいますものね〜
Posted by はるぼん at 2008年12月05日 22:45
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