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2015年12月10日

発達障害児のお手伝いとおこづかい



先月の話題ですが少し思うことがあるのでブログにまとめてみます。

それは子どものお手伝いについて。

「尾木ママ」と「東大三兄弟、佐藤ママ」とのお手伝いに関しての激論

「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さんと、息子3人を東大理3に入学させたことで話題の主婦「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんが、11月26日放送の『バイキング』(フジテレビ系)に出演し、子育てに関して大激論を交わした。尾木ママは子供の手伝いについて「させるべき」と主張。一方の佐藤ママは受験に不必要なので「させなくていい」と反論。それぞれ、どのような考えがあっての意見だったのか。

*ハフィントンポスト日本版(http://m.huffpost.com/jp/entry/8653956)より引用させていただきました


問題となったTV番組をそもそも見ていないので、ほんとうのところはどうだったのか?は、意見を述べることは出来ないので、上記に引用させていただいた記事の内容だけについて、思っていることを書かせていただきます。

記事のポイントは

忘れ物に関して
『子どもを早いうちから自立させるためにも失敗から学ばせる』尾木ママ
『親が子どもが失敗してやる気を損ねないように親が手伝う』東大ママ

勉強に関して
ひとりでもできるようにアドバイスをする』尾木ママ
『小さなうちは勉強のやり方がわからない、嫌いにならないように、親が一緒に勉強する』東大ママ

お手伝いに関して
させるべき。親子でいっしょに楽しんでやればいい』尾木ママ
させなくてもいい無理にたくさんやらせる必要はない。受験に不必要な手伝いは基本的にはさせなくていい』東大ママ



ざっとひろってみました。

わたしとしては、どちらかといえば尾木ママよりなのですが、細かなところが気にかかるASDの気質が出ちゃいまして、『お手伝いをさせる』と言う『させる』がものすごーく気になってしまって、尾木ママが話してらっしゃる本質が見えなくなってしまっています。

と、こんなわたし自身のひっかかりを含めて、以下、発達障害の子どものお手伝いについて書いてみます。




☆発達障害の子どもにとってのお手伝いは



年齢にもよると思いますが、ノーマルな子どもたちがするお手伝いと言うものは、
・親にほめられたい
・少しお姉さんお兄さんになりたい

といった、他者からよく見られたい。自分自身の成長を他者に知ってもらいたい。が、背景にあるのではないかと思います。
(わたし自身がASD者なので知識としての理解だけで本質はわかりません)

ところが、発達障害とくにASDの子どもたちにとってのお手伝いは
・この器具を操作してみたい
・これがどうなるのか知りたい
などの、あくまでも自分主体な思いがきっかけなような気がします。

料理は科学の実験のようなもの。
裁縫は物を作り上げることへの魅力。
掃除、洗濯は、家電のかっこよさ(これはすぐにあきてしまうと思いますが)などがあげられるのではないでしょうか。

こういった知識への貪欲さがたまたまお手伝いにつながる。と言うことは大いにありえると思うのです。

もちろん、初めてのものには恐怖を感じてしまう子が多い特徴もありますから、あくまでもはじめの一歩は親子でが基本になるのですけど。



☆我が家の場合はこんなかんじでした



我が家の教育姿勢として、

・好きを伸ばす。
・得意を伸ばす。
・子どものありのままのよさをそのまま伸ばす。


が根底にあります。

ですので、自立のためにお手伝いをさせるというのはしません。
あくまでも、
子ども自身が興味を持ったらお手伝いをしてもらうという立ち位置でいます

息子の年齢別に過去してもらってきたお手伝いを書いてみます。


保育園時代

  • 買い物を一緒に行く、自分のものを買ってもらったら必ず自分で袋を持って帰る

  • 食卓のセッティング。何が出来上がるのかあらかじめ申告してあり、取り皿や箸、スプーンなどを用意する。(好きな食事の場合熱が入る、好きじゃないものの場合仕上がりが雑になる。ただし、息子は食事が大好きという大前提がある)



小学校低学年〜中学年
この頃は、二次障害がひどくてお手伝いも手取り足取りの状態で親子のコミュニケーションの一環としておこなわれていました。

  • 家の買い物と息子の買い物を一緒に行く。
    これは、息子の好きなもの(主にゲームやコミック、アニメ映画)に徹底して付き合う。(数時間になることも)そのかわりに、家の買い物袋を持ってもらう

  • お風呂掃除(今でも息子の役目となっています)
    これは、息子の好きなアニメ『ケロロ軍曹』での主人公ケロロが家事を何でもこなしてしまうことと、きれいに掃除したあとの『ピカ風呂』を題材にした回があったため。(ケロロ軍曹には本当にお世話になりました)
    もちろんはじめからうまく行かないので、お風呂の洗剤を一度に全部使ってしまうなど、あっちゃ〜〜なこともしでかしてくれました

  • 金魚の水槽掃除(これはわたしといっしょにやりました。自分の大切にしている金魚ですから一生懸命やってくれます)



小学校高学年

  • 一人で買い物に行く。
    コンビニやドラッグストアなどの家からすぐ近くにある、何度も何度もいったことのある店だったら、簡単なお使いはしてくれるようになりました。
    これも、ゲームソフト屋などで自分ひとりで買い物ができるようになれたことがきっかけでした。
    (ほしいものを店員さんに伝える、探してもらう、それを購入するの流れが一人でできました。これもすべて『ほしいもの』があったからこそのお話)

  • ゴミだし(これはもちろん好きなことでも興味のあることでもありません。働く車オタでもありませんし、のちほどこのお手伝いについて書きます)

  • お風呂掃除(小学校低学年からつづいています)

  • 金魚の水槽掃除(だんだんと息子ができることが増えてきました)

  • マッサージ(これはわたしへのマッサージです。背中に乗る単純なマッサージ)

  • 自分の食べたいものは自分で作る(インスタントラーメンやレトルトでの料理を覚えました)

harubonbon.seesaa.net *過去記事 2010年10月01日




中学校時代

  • 買い物(徒歩30分圏内ていどは行ってくれます。とても助かっています但し自分の買いたい物があれば)

  • お風呂掃除(あいかわらずきちんとやってくれていました)

  • 金魚の水槽掃除(力もついてきて、重いお水もどんどん運んでくれるようになりました)
  • 料理、自分の食べたいものを一から作れるようになりました。これについてものちほど書かせていただきます。



現在/高校時代

  • 買い物

  • お風呂掃除

  • 金魚の水槽掃除(最近は息子の指示に従ってわたしが手伝うという形になってきています)

  • ゴミだし

  • マッサージ(むかしのように背中に乗られたら背骨が折れたら大変ですので、マッサージ器で背中をマッサージしてもらっています)

  • 料理(基本的な料理はだいたい出来るようになりました)朝食と昼食は自分で好きなものをこさえて食べています。学校へ行くときはわたしが作ったお弁当を持っていきます。夕食はセッティングを完全任せています



と、このような感じでお手伝いも年齢に応じてレベルアップしています。

特に料理は、息子にぴったりあっているようで、主婦として最高に楽させてもらっています。
次に、このお料理のお手伝いについて、発達障害児らしい上達法と興味を持ってもらう方法を書いてみます。



☆発達障害児の料理の覚え方



あくまでも我が家の息子の場合ですが、


  • 食べることが好き

  • 小さな頃からキッチンに立っている(台に乗ってお皿洗いもしていました)

  • 外食で食べたものを、自宅でも再現しようと試みる好奇心がある

  • 見た目を重視する傾向がある


そして何より、自分ひとりでやりたがる。


これ、とても大事だと思うのです。年齢が小さなうちは、火の扱いなどの問題がありますが、ある程度の年齢になったら、完全にひとりで任せてしまったほうが、効果は高いと思います。


息子がとった料理の方法は。


  • 食べたいものを決める(何か食べたくなったら)

  • 食材をそろえる(ないものは買い物へ行く)

  • 食材の外箱やお料理動画などで作り方を把握する

  • わからない用語が出てきたら、わたしに尋ねるかNETで調べる

  • 手順にそって、一つ一つ確実にこなしていく


ここで注目していただきたいのは、食材のパッケージの裏側に料理方法が載っていることは多いですよね、これを利用して料理を覚えていくのです。

料理の盛り付けも、パッケージどおり仕上げてくれます。

普段使わないような食材も購入することになるかもしれませんが、せっかくの思いをジャマしないように、まずはやらせてあげてください。

このことを知るきっかけとなったのは、やはり親子でASDの方の言葉でした。確か息子さんが言ったことだったと思います。
書いてあることを忠実にやれば料理の失敗はほとんどありません。
発達障害児にはとても向いている方法だと思います。

この先は、息子のように「食べることが好き」だったり、味の魅力に取り付かれてしまった子や、盛り付けや器に興味をもった子や、中には飾り包丁が気に入ったという子は、どんどん自分の興味の先へと突き進んでほしいと思います。

おいしく作る工夫も、発達障害児らしいものが出来上がるような気もします。
シングルタスクならではの工夫ができるんじゃないかと思うのです。

ADHDのせっかちさんならば、すばやくおいしく作る方法も考え付くかもしれません。

こういった面だけでも親としてはとても楽しみになります。



☆さいごにお手伝いとおこづかいについて




息子のお手伝いリスト。
上記の中に、どう考えても『好き』『得意』は関係ないだろうという項目があったと思います。

『ゴミだし』『マッサージ』です。

それはおこづかいに関係があるのです。


我が家は小学校までは月ぎめのおこづかいはありませんでした。

そのかわり、お年玉などいただいたものは全額、自分自身で管理させてそれを自由に使ってもいいことにしてありました。
ただし、

『おこづかい帳を必ずつけること』

これがとても役になっています。小学校中学年からはじめたのですが、学校へいっていない息子にとってのいい算数の勉強になりました。まさに実践です。(小学二年生からの不登校児でした)

そして、自分のほしいもの(主にゲームソフトでしたが)を購入するために、いくら必要か、NETやお店で下調べをし、現在の残額と照らし合わせ、これから新しく発売される他のゲームソフトとの兼ね合いも考えて、

お手伝い=おこづかい作戦

を思いついたようなのです。

これは、普段やっているお手伝いは含まれません。息子が自分から新たに提案したお手伝いだけです。
それが、ゴミ出しマッサージだったのです。

ゴミ出しは一袋10円。マッサージは30分50円。

よくがんばりました。がんばったつきは1000円くらいにはなるので、ちょっと我慢すればほしいソフトが購入できます。

このお手伝い=おこづかいの難点は、お年玉が入ると、お手伝いしてもらえなくなるってこと。
まあ、問題なしですが^^;

高校になってからは、おこづかいも月額制になったのですが、何故かとても、欲がないというか、自己申告させたら、なんと月額500円でいいとか。

ゼロが一つ少ないけどいいのか?と思いつつも本人がそういうならばと、高校に入って9ヶ月一月500円で過ごしています。
もちろん、お年玉の力が大きいですけど。通っている通信制の学校は、町の繁華街にありますし、コンビニが周りにいっぱいありますし、オタク心をくすぐるお店もいっぱいありますし、すぐにねを上げるかと思っていましたが、大丈夫でした。

足りないおこづかいをなんとかしようと、彼が出してきた戦法は、『値上げ交渉』ではなくて、昔していた、
おこづかい=お手伝い作戦
でした。

そのおかげで、高校時代のお手伝いリストにも、ゴミ出しとマッサージが乗っているのです。
あいかわらず、ゴミは一袋10円、マッサージは30分50円です。
親としてけち過ぎるかもと思うのですが、息子がそれで言いというのですから、まあOKですよね。

我が家の仕組みとしては、本の類は全部わたしが購入していますので、息子がおこづかいで必要なものは、文房具、コンビニなどでのちょっとした飲み物食べ物、お友達と遊びに行ったらその経費、そしてゲーム関係。

長年おこづかい帳をつけていますので、お金に関しての先の見通しは付けられるようになっています。

お手伝いとおこづかい。
なかなかといいシステムだったなと、今ごろになって過去の自分に感心しているわたしなのです。



まとめとして、尾木ママと東大ママの話に戻ります




さて、ここまでダラダラと我が家のお手伝い内容を書いてきましたが、一番初めに触れた、

『子どもにお手伝いをさせるさせない』の問題定義。


先のおふたりとは少し違う形で、わたしは『お手伝い大賛成派』です

但し、お手伝いはさせるものではなく子ども自身が興味を持つのが絶対条件。
もちろん親が興味を持ってくれるように努力するのはありだと思います。


そして、『失敗はどんどんしたほうがいい派』です

失敗したあとは必ずその子の成長や性格に合わせたフォローが必要。
ほんの少しの失敗で、ガラスが粉々に砕けるように、心が粉砕してしまう子も中にはいますから、失敗も最小限ですむように細心の工夫が必要と思います。


勉強については『子ども自身が必要と思ったときからはじめても遅くない』と思っています

これはちょっと親にとって度胸がいるかもしれませんが、心が不安定な時期とか、まだ成長がいたっていないときには勉強の意味を子ども自身が理解できません。
中には勉強が好きな子(得意課目の凸凹があったにしても)も発達障害の子には多いと思うのですが、我が家の息子のように、ほとんどの科目が大嫌い。音楽も、習字も、準備をするのもいや!といったタイプの場合は、何年もかかりましたが、自発的に学ぶ姿勢ができるまで待つことは大切だと思います。

いつかは学びはじめます。
*二次障害がひどかったり知的に問題がある場合は自主的には難しいかもしれません、やはりその子その子にあった方法でということだとおもいます


ショウワノート ジャポニカ学習帳 小遣い帳 1ページ2日 JB-2 -
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おてつだいの絵本 -
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長くなりました。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
ご感想、ご意見ございましたらぜひお聞かせください。
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posted by はるぼん at 00:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 発達障害の子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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